タイトル見て書名で Amazon を検索しないで、まず先に Web で公開されている 1 話を見てほしい。表紙を見るよりも先に 1 話を読んだほうがより強い体験を得られるだろうと思っています。
1 話読んで「!!!!?!?!?!?!???」ってなった人はその感情に従って大丈夫です。買ってください。残りの収録話についてもご満足いただけるはずです。
いろいろ書こうと思ってたんですけど語彙がなくなったので書けなかった。ちょっと落ち着いてきたので頭の中整理しながら書きます。
Kindle 版もあるのですぐ読みたい人は Kindle 版をどうぞ。紙の本で買ってもすばらしい作品だと思うので、書店で買って読むのもいいと思います。
- 作者: 熊倉献
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/01/23
- メディア: Kindle版
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この表紙なんですよね……この表紙はまさしくこの作品の看板で、ここに作品の本質的な魅力がすでに現れているとぼくは感じているのですが、それでも一冊通して読んだときに 1 話、2 話、3 話と読み味が違うし、この漫画が描こうとしている世界の奥行きを感じるような気がしています。
ここから先は読み終わった人というか読んで語彙が消失した人と話がしたいんですけど、語彙が消失してるから「いいよね」「いい」「わかる」しか言わなくなる気がする。
題材は日常的なことなんですが、どこかちょっとずれているというか、不思議な感性でこの世界を見ている感じがして、でもたぶんぼくらはそういう感覚をいつもふとした瞬間に抱いたりしているような気がしますね。子供の頃とか特にそうだったと思うんです。
世界の奥行きを感じるっていうのは、まあでも人によって世界の見え方って違うから、登場人物たちそれぞれがそれぞれの見方で世界を見ているわけで、毎回読み味が違うっていうのはそこのところ、この漫画の登場人物たち、彼らだけに見えている世界がちゃんと描けてるからってことなんじゃないのか、とか、そういうことなんですけど、そこがすごいとかそうじゃなくて、どの話読んでも「わかる……」ってなるのに、どの話も新鮮なんですよ。新鮮っていうのは目新しいとか斬新とかそういうことではなくて、なんていうのか、感性のみずみずしさとでもいうのか。読んで目が覚める感じとでもいうのか。どう書いてもぼくのこの感情を適切に表現できない。
個別のシーンのここがよかったとかどうだとかということはめちゃくちゃたくさんあるんですよ。でもそれは今ここで書くべきではないし、買って読んで味わってほしいので、ぼくからは何も言えない……何も言えないのだ……。
ぼくが知らないだけでこういう漫画たくさんあるのかもしれないという気がしているので、こういう傾向のある作品をご存じの方はおすすめをご紹介いただけますととっても捗ります。
こちらからは以上です。