Glare 3 やった

Glare 1 やったのけっこう前のことなんだけど続編が出てること最近知ってプレイ。

Glare 1 はフリーで18禁、2はフリーで全年齢、3は有料で18禁。グレアさんとイチャイチャするのがゲームの根幹にあるのでエッチシーンあったほうがいいのはいいんだけど、抜きにしても SF 短編として面白かった。1と2はフリーゲームなので気になったらやってみてほしい。

Glare シリーズというのは、キーワード入力式のアドベンチャーゲームで、会話の中で明示的にあるいは暗黙的に提示されるキーワードを入力することでゲームが進行する、きょうびめずらしいスタイルのゲームだ。きょうび、というのは、こんにちのアドベンチャーゲームは、究極、選択肢すらない。それがもはやゲームと呼べるかどうかはさておき、平均的なアドベンチャーゲームは、基本的には提示される選択肢を都度選択するのであって、自分から任意のタイミングで行動を起こすゲームというのはめずらしくなっている。そういうタイプのゲームはポイント・アンド・クリック形式で発展していったこともあり、こういうクラシックなゲームがあたらしく作られることはほとんどない。しかしながら、PC版のポートピア殺人事件のように、そのようなスタイルのゲームが流行した時代というのがあった。この形式はやがて入力可能なキーワードがコマンドリストとして表示されるように簡略化され、オホーツクに消ゆのようにコマンド選択式にかわり、更には会話の中での選択肢という方式に置き換わっていき、いまのような選択肢方式のアドベンチャーゲームが主流になっていく。
そうしてキーワード入力式が選択肢方式になってアドベンチャーゲームが失ったものはなにかというと、明示されない選択肢の存在であり、手がかりを得て真相を解き明かす探求要素だった。そういう意味で、Glare はアドベンチャーゲームの探求要素の復権であり、ルネッサンスだとぼくは思っている。

キーワード入力がグレアさんに検索をお願いする、という体裁になっているところも含め、いまあえてキーワード入力方式であることの意味づけはうまくいっており、作品の雰囲気作りにおおいに貢献しているし、1 ではこのシステム自体が最終的な解決に深く関わっているので、Glare シリーズはこの形式だからこそだと強く思う。きょうびめんどくさいと思うかもしれないが、ポイント・アンド・クリック式の脱出ゲームをたまに無性にプレイしたくなるように、人間には隠されているものを解き明かしたい欲求がある。

アンドロイドものが好きな人にはぜひやってほしい。3 のほかに 1 のリメイク版とかもあるのでどうぞ。

Glare1more

Glare3