RPGのシナリオはご都合主義でよい

RPGは近年ストーリーにも重点が置かれるようになって久しいけれど、そうなってくるとストーリーの良し悪しに軸を置いた批評が増えるのも道理で、批判点として話がご都合主義的であるというのもまま目にする。

ご都合主義が指す範囲はとても広いので一概には言えないものの、RPGのストーリーがプレイヤーにとって都合の良い展開であることはある種必然ではある。

なぜか。

プレイヤーの努力に反してプレイヤーの都合の悪い展開になると、ゲームの体験に反するから。

しかしこれは微妙な話ではある。たとえば、局所的な戦術的勝利が戦略的勝利につながるとはかぎらないけれど、ゲームは基本的には英雄の局所的な戦術的勝利の積み重ねによって描かれる。ので、それだけを描いて大団円エンドになるのは確かに都合がよすぎるという話にはなる。しかしとはいえ戦略的勝利をどう導くかという話になるとそれはもうRPGの範疇を超えてしまう。別の視点を以て説明的描写を差し込む以上の方法はない。そしてこの説明でさえ、ご都合主義的と言われてしまう。だからといって、じゃあうまくいかない話にすればいいか?というと、それではなんのためにプレイヤーが戦術的勝利のために努力をするのか?という話になるだろう。プレイヤーの行いにかかわらずゲームの結末が悪いものに固定されているのだとしたら、もはやRPGである必要はない。ノベルゲームでもなんでもいい。

まで勢いで書いて飽きたんだけど特にこの後の展開考えてないので凪いだ水面に一石投じた気持ちに浸ったままいつもの一言で終わります。

こちらからは以上です。