軽文芸、異世界ファンタジーの後は現代異能が復権すると思ってた

たぶんそんなことはなくて、もうしばらくは異世界ファンタジーの地位が盤石なままで、その傍らで復権するのは、現代異能じゃなくて、学園ラブコメなんじゃないのこれという感じ。流行には周期性があるっていうのは実際そうなんだけど、それはジャンルとかいうもの大雑把なくくりではそんなに数があるものではないので少ない大ジャンルの中でローテを組むと周期的になる、程度のものであってなんらか強い力が働いているとか法則性があるとかそういう類のものではないんだなあと思う。

学園ラブコメがじわじわ……というか、別にこれも衰退していたわけではなく、一時期の流行の絶頂期に比べれば落ち着いたというだけで、まあ毎年コンスタントに作品が出ている。

学園ラブコメといっしょくたにするのもどうかなというところなんだけど、青春ドラマも、ゼロ年代の後半からその地位を確かなものにしていて、こっちも、ポスト俺ガイルの時代として、しっかり盛り上がっている。

異世界ファンタジーとかいうくくりがめちゃくちゃ大雑把なので、これくらいの粒度の話をすると、学園ラブコメも青春ドラマも現代劇とみることができる。

なろうは転生ブームから現地人が主人公のただの異世界ファンタジーへと人気が推移しつつあり、このへんのテーマだと英雄の引退後とか勇者パーティからの追放ものとかがあって、今は定番ジャンルになっているし、ランキングでもよく目にする。

一方で、小説投稿サイトでWeb連載されてるふつうの現代ラブコメがごくふつうに書籍化するくらいにはなってきていて、これちょっと流れ変わってきたか?という感じがある。今でもファンタジーの地位は堅くて、こっちが主流だとは思う。けど、一時期の「転生一色」から考えると、今の状況っていうのは確実に変化していると思うわけで。

そういう状況なんだけど、じゃあ現代異能はどうかっていうと、こっちは芽吹くまでにもうちょっと時間がかかりそうだなあ、というところで、やあ、しかし99年代の終わりからゼロ年代の後半に至るまで、強いジャンルだったと思うし、漠然と「旧ジャンルの揺り戻し」があると思ってたけど、そうはならなさそうね、という感じ。

ま、ま、流行ろうとそうでなかろうと、書きたかったら書けばよしという感じなので、気が向いたらまた書きたいですね、現代異能。

特に結論とかなし。