クイズで遊んでいる

最近クイズをやっています。

クイズとはなにか

一般的に、出題者が既知の事実に関する質問を行い、解答者がその質問に対する正解を答える遊び。

クイズの形式

  • 早押し
    もっとも早くボタンを押した解答者一名が解答権を得る形式。不正解の場合、その時点で問題が終了となるシングルチャンスと、問題を終了せず、正答が出るか、誰も解答できなくなるまで問題を継続するエンドレスチャンスや、ボタンを押した順に解答権が移っていく形式などがある。

  • ボードクイズ
    ボードで回答するクイズ。解答者全員に解答権が与えられる場合が多い。早押しボタンを押して解答権を決定する早押しボードのように、他の形式と複合することもある。

  • 一問一答
    一つの問題に対して一つの解答を行うクイズ。一般的にクイズはこの形式であることが多い。

  • 択一クイズ
    複数の選択肢から一つを選んで解答する形式。三択や四択が多い。○×クイズはこの形式の中で特に二択の選択肢が○と×であるものを言う。

  • 多答クイズ(一問多答
    問題に対して複数の答えを解答する形式。「黄道十二星座を5つ答えよ」のように、正解のうちのいくつかを答えればよい問題もあれば、「日本三名泉をすべて答えよ」のように想定される正解をすべて解答する必要があるような問題もある。
    また、一人の解答者が複数解答したり、あるいは一つずつ解答するなど複数の解答方式がある。
    対義語は一問一答

  • m○n×
    m問正解で勝ち抜け、n問誤答で失格となるクイズの形式。漫画「ナナマルサンバツ」のタイトルは、この7○3×から来ている。

  • 誤答ペナルティ
    問題に対して誤った回答を行った場合に課せられるペナルティのこと。その問題の解答権を失う(シングルチャンス以外の場合)、以後n問の解答権を失う、得点を失う、n回誤答で失格となる、などがある。
    たとえばアタック25では、誤答の場合以後2問の解答権を失う。

  • 画像クイズ / 映像クイズ 画像を見てそれが何であるかを答えるクイズ。不鮮明な画像が徐々に鮮明になっていったり、動画を見てその動画が示す内容を答えるなど、映像を見て答える問題もある。

  • 音楽クイズ 音楽を聞いて、曲名や作曲者などを答えるクイズ。前奏部分のみを聞いて解答するイントロクイズなどがある。

このほか、解答者が出題者にだけ伝わるように解答し、正解であれば勝ち抜け、といった形式もある。


クイズは突き詰めると「クイズの確定ポイントとその正解の組み合わせを覚えたもの同士が反射神経を競う」遊びになるのではないか、と思ったりする。現実的にはこの世のすべての事象についての知識を覚えることはできないが、クイズになりそうな問題には一定の傾向がある。そのときどきの流行もある。というわけで、対策が可能なのでその手の対策が得意で、かつ耳がよくて反射神経がよい、みたいな人が優れた早押しプレイヤーになる。それはそういう競技だとは思うが、競技かるたと競技クイズは似て非なるものだと個人的には思っている。

競技クイズは競技かるたではないから、もっと自由でいい。そういう気付きがあったのは以前に紹介したカプリティオチャンネルのクイズ動画を見てからだが、特に衝撃的だったのがかんたんクイズだった。

かんたんクイズは「問題を最後まで聞けばおおよその人が正解できる」という難易度の問題だが、早押しの確定ポイントがいわゆるベタ問などとズレていたりして、早押しが得意なプレイヤーが有利になりすぎない工夫がされている。あまりクイズに出ないような問題もある。それでいてしっかり知識を問う問題にもなっていて、正しくクイズになっている。一見なぞなぞのように思えつつも、ちゃんとしたクイズであるところが極めて面白い。

ここ最近になって実際に自分でクイズに参加してみて思ったが、知識を問う早押し問題だけの環境は早晩荒廃する(勝者が固定化されやすい)し、自分が出題者に回るときに他の人が作るような問題と同じような問題を作っても仕方がない、出題者によって傾向が違うほうが面白いはずなので。

自分でやるならかんたんクイズがいいんじゃないか? かんたんクイズを作って出題してみたい。そんな思いが募ったので、勢いのまま作問して、先日出題してきた。

概ね好評でよく受け入れられたと思う。

が、思うに、これはちゃんとした王道の早押し一問一答クイズをやっているから、こういう変わり種が受け入れられたんじゃないだろうか。世の中がかんたんクイズだけになれば当然その対策が進んで、かんたんクイズに特化した早押しプレイヤーが有利になっていく。人間が作るものには一定の傾向が出てしまうので仕方なく、それは避けられない。

自分でかんたんクイズを作りたいといって出しておいてなんだけど、基本はやはり王道の知識問だと思う。クイズはあくまで知識を問う遊びであって、かんたんクイズはその傍系、が、そういうものがあったほうが王道が生きるし、王道があるから傍系のクイズが生きると思っている。

いずれふつうのクイズも出してみたいと思う。ただ、ぼくが作問すると本当にふつうのクイズと言えるかどうかは少し自信がない。が、これでも人並みにはクイズの問題を見聞きしてきているし、「クイズってこういう構造でできているよね」という分析にはそれなりに自身がある。ナナマルサンバツとQm@s、QuizKnock、カプリティオチャンネルと数多のクイズ番組のおかげだけど、それらが血肉となって今のぼくがいる。作問者としても出題者としても生まれたての赤ちゃんだけど、赤ちゃんなので許してねとは言わず、矜持を持ってやっていきたい。

はたしてぼくは一体何を目指してるんだろうな。

こちらからは以上です。