どもがよアドベントカレンダー11日目 - 今年読んだ本の話

どうもこんばんは、あおたくこと aoitaku です。この記事は どもがよアドベントカレンダー 11日目の記事です。

10日目はのぞみさんの 今日は何の日?(メインは自己紹介です) でした。これ「過剰装飾」っていうんだ!「2020年のアメQプレミアムコンテスト優勝コーデ&メイク」めちゃくちゃよかったです(すごいのでみんなもリンク先で見てみよう)。たとえばゲーム作ってるとキャラクターデザインやったりする*1んですが、単に要素足していくときれいにまとまらなかったり乱雑になったりするのが、のぞみさんのこのコーデは密度が高いのに全体でしっかり調和が取れてるのがすごい。「黒塗り人外ゴシック」のほうも黒一色の中で質感で変化をもたせていて「なるほど~~~~~」となりました。すごい(語彙なし)。

さて、11日目は自分もクリエイティブの話するか、と思ったんですがクリエイティブの話は普段から Ci-en でやってるし1日目の記事で活動のまとめも書いているので、今年読んだ本の話でもします。遊んだゲームの話もしたいんだけどそれは21日目にやります。

読んだ本

  • フシノカミ~辺境から始める文明再生記~

「まーた転生モノか」と思わずに読んでほしい。「本好き」のマインと「ナイツマ」のエルくんを足して割らないみたいな主人公が辺境の農村から文明を再興していく話。超古代文明の技術が文献として残っているという世界なんだけど、文献に書かれている内容が高度すぎて技術は失われていて、そこで前世らしき知識がある主人公は文献の内容を技術に落とし込めそう、という建て付けになっているのが妙味。
コミカライズも面白いんだけど、コミカライズを読むと「続きが気になるんですけど」となってしまいがちなのでおすすめは原作の書籍版です。
続刊待ちきれなくてなろうで最後まで読んじゃったんですが、書籍版のほうが描写の強度が高いので書籍版をおすすめします。内容わかんないのに1巻1000円以上する書籍版はな~~という人はコミックガルドのコミカライズで読めるところまで読んで判断してほしい。

comic-gardo.com

  • ミムムとシララ~ドラゴンのちんちんを見に行こう~

魔法学校の生徒のミムムとシララが知的好奇心の高まりを抑えられずにいろんな生き物のちんちんを見に行く話。ファンタジー生物の生態を掘り下げる系のロジカルファンタジーって近年のストリームのひとつになってる*2と思うんですが、キャッチーな「ちんちん」というお題目を掲げつつ、やってることは割と硬派なファンタジー生物の生殖に関する考察っていう、このジャンルのツボをきっちり抑えています。「ちんちん!?」と思わずに読んでほしい。「ちんちん」が好きな人はほっといても読むと思うのでわたしから言うことはないです。

  • 瑠璃の宝石

「水晶きらきらしてきれい! ほしい!」という即物的な欲求から鉱石採取に興味を持った女子高生の瑠璃が、鉱物を研究する大学生凪とともに石とかかわるうちに鉱物研究の魅力に惹かれていく、という話。鉱物学についての紹介をフィールドワークする女子高生と女子大生の交流という形で描いていてとっつきやすい、ブラタモリの面白さとも似ていてこういうのが好きな人にはおすすめ。
本作とあわせて GENKI LABO の動画を見るとより理解が深まって二重に面白いと思います。

www.youtube.com

  • ワンダンス

吃音がありまわりとうまく馴染めないでいるカボこと小谷花木が、人目も気にせずダンスに没頭する湾田光莉と出会ってダンスをはじめ、さまざまな人とダンスを通じてかかわっていく、フリースタイルダンスをめぐる青春ストーリー。
各キャラクターの「ダンスうまくなりてえ」という熱量と、それを表現する迫力のダンス描写が魅力。あと湾田さんがかわいいしカボもかわいいね……。

  • ブランクスペース

「春と盆暗」で非凡な想像力を発揮したとしてわたしの中で話題になった熊倉献先生の新作。「春と盆暗」については過去に記事起こしているのでそれを見てもらうとして、

aoitaku.hatenablog.com

ブランクスペースは前作の「生花甘いかしょっぱいか」と比べても飛躍的にビターな作風、「春と盆暗」ではうっすら漂っていた不穏さが本作の主な味わいになっててびっくりしたんですが、根幹をなす想像力の豊かさは増していて、前作もよかったけどこういうのが読みたかった!となった。どんな話かは言語化しづらいので、

viewer.heros-web.com

読んでもらうのがよいし、読んだ上で合う合わないはあるので、合う人は単行本買って読んでほしい。


並べてみて「あおたくさんはこういうのが好きなんだなあ」というのがわかりそうなラインナップになったんですが、ここに挙げてないだけで好きな作品はたくさんあるし、みんなが読んでそうな作品は挙げないがちなので挙げてないだけみたいなのもあります(もちろんふつうに読んでないこともある)。今年読んだ中で(ブランクスペースは去年から読んでるけど)あえて人に紹介するならこのへん!という感じ。興味あったら読んでみてね。

こちらからは以上です。あしたの記事もお楽しみに。

*1:自分では描かずに口出しするだけです

*2:ダンジョン飯あたりからの流れ、近年だと異種族レビュアーズ