リディー&スールのアトリエクリア

2月はなんかよくわからないんですがブログを1日も書いてないらしいんですが、リディー&スールのアトリエをプレイしていました。ソフィー2出るし終わらせておきたかった。ソフィー2には間に合わなくて3月までかかったんですが、ざっくり感想。

よかったところ

  • 錬金システムまわり
    調合に必要な素材の偏りが前々作、前作から大きく改善して、極端に足りない素材というのがあんまりなくて、極端に余る素材というのもあんまりない、という感じ。相変わらず砂は大量に余るんですが、もともと使いみちはあるのでこれはそんなに問題ではない感じ。特に肉が余りがちだったのが解消されたのがよかったと思います。
    あとパネルは置き換えではなく上書きになったのでやりやすくなったようにみえて、当然上書き前提のバランスになっています。中盤から終盤にかけて全マス埋められるようになったけど全マス埋めても効果レベルが足りないということもあり、触媒なり活性剤なりを考えて使う必要がある、というのが最後まで楽しかったです。
    錬金レベルまわりの刷新もよかったですね。効果レベル上限をかけて、錬金レベルが上がると開放されていく、ゲームの進行に応じてできることになっていく感じがよかったです。前作は終盤まで錬金の数を要求されがちだったので、ここが解消されたのはよかったですね。

  • レシピ発想まわり
    発想に必要な条件が現実的な作業量に軽減されていてよかったです。フィリスはなんかめちゃくちゃ大量に作ったり使ったりしないといけないことが多く(なので発想ポイントを使って閃かせる、ということなんでしょうけど)、自然には発想せず、レシピのヒント見て意識したら発想できる、というちょうどいい塩梅になっていました。本当にバランスがいいですねこのゲーム。

  • 探索まわり
    ソフィーは探索はマップデザインがそんなによくなくて、まあ素材を集めるのはそれなり楽しいんですが、あたらしいマップが開放されてもそこまでワクワクしなかった感じはあります。フィリスはその点で世界全体が探索マップで楽しかったんですが、これはダンジョンを攻略していくという感じではあまりなかったのでそこの欲求を満たす作品ではなかった。
    今作は外の探索マップと絵の世界とで明確に目的がわかれていて、外は素材集めがメイン、絵はいわゆるダンジョンになっています。ダンジョンらしいダンジョンがなかったのって自然の地形がダンジョンらしいダンジョンになってたら不自然だからだと思うんですが、絵の中ならどんだけダンジョンしてても不自然じゃないですからね。このへんはペルソナ4とかもそうでしたが、異界ならゲームに都合のいい舞台を用意できるんじゃよ。そういうわけで、あたらしい絵の世界が開放されるたびにワクワクできた感じです。
    ただ、あたらしいマップが開放されることで素材が増えてできることが増えるというよりは、ストーリー進行に応じてレシピブックが開いてできることが増える、という感じなので、そのへんはフィリスに比べると自由度が低めでした。ゲーム進行を無視してできることが増えすぎてもとは思うので、今作はこれでよかったと思います。

  • 戦闘まわり
    前作はアイテムが強かったなあと思うんですが、今作はアイテム一辺倒じゃなくなってるっぽかったです。エンディングくらいまでは難易度ノーマルだとアイテムで押し切れたのでこのへんはよくわからない。難しすぎずに手応えがあったのでちょうどいい難易度だったと思います。

  • ストーリー
    さすがにシリーズ最終作ということもあり、リディーとスールの物語というだけでなく、ソフィーの旅の終わりもここで描くことになるわけですが、ここはもう大満足でした。両方ちゃんとやってどっちつかずになってないし、RPG というかゲームという媒体にふさわしい、プレイヤーがやったことが結果としてエンディングに繋がっていく、正しく都合のいい結末を迎えられてよかったです。RPG でプレイヤーのやったこと無視して不条理な結末をお出しされてもこれまでのプレイはなんだったんだとなりますからね。これでいいと思うし、これでいいと言っていきたい。これはアトリエシリーズ錬金術を題材にしてるからできるエンディングでもありますが、逆にこれを題材にするならかくあるべし、とも思います。よかったです。

よくなかったところ

  • イベントの発生フラグがわかりにくい
    特にトゥルーエンドのためのソフィーのイベントが全然進まなくてなんでなんでとなっていました。戦闘回数と調合回数がたぶん関係してるんでしょうけど、マジで全然進まない。
    終わったのでいいんですが、なんだかんだで最終話入ってから10時間くらいかかったゾ。
    最終話ではフィリスのアトリエに常時びっくりマークが出続けるのもよくなかったです。フィリスと戦えるんですが、それは何回もできるから別に出なくていいんよ。

  • 話が進むたびにゲーム進行が中断されがち
    話が進むと野望ノート埋めと各キャラのイベントが同時に押し寄せてくる。この関係で話の序盤はタスクをこなしてる感が強すぎるし、試験から絵までは逆に他のイベントがないしで、もうちょっとバランスよく配分できなかったものか、と思うんですが、とはいえ絵の探索はじまってから他のイベントに割り込まれてもテンポを損ねるのでしょうがないのかもしれない。野望こなしてたらイベント発生するくらいが理想なんですけど、だいたい野望のためになにか調合すると調合一回ごとにイベントが起きて調合を中断されがち。こうじゃない気はしますね。

不満はそれくらいでした。全体的には楽しかったです。集中してずっと面白かったのはフィリスですが、クリア後の気持ちよさはリディー&スールだったかな。とにかく不思議シリーズの総決算という結末でよかったです。

これでソフィー2ができる、という気持ちなんですが、まだしばらくはリディー&スールの余韻にひたりたいと思います。