輪淫のスピンドル、クリア

これプレイしました。総じて面白かったです。

カエルの為に鐘は鳴る方式の自動戦闘RPGです。本家カエルもそうだけど経験値ないのでRPGっていうか探索ADVみのほうが強いかも。本家カエルと違うのは探索はあんまり制限がなくてかなり自由度が高いです。ひょんなことから手にしてしまったスピンドルという道具の力で催眠をかけることで行動範囲が広がったりアイテム買うときの金額が少なく済むようになったりします。

これのよくできているところはプレイヤーが欲求とするえっちシーンの開放を目指すとゲームが進行したり直接進行に影響しなくても進行上有利になったりするので積極的にえっちシーンの開放を目指しているうちにゲームがクリアに向かっていくというところですね。えっちシーンの開放を目指すとわざと戦闘で負けたりしないといけなくて攻略の中断を余儀なくされがちなところ、今作は負けシーンゼロです。
そういうわけなので、ゲームはかなりテンポよく進みます。実際にはただ探索してるだけの時間はそこそこ長いんですが、目的意識があってプレイしているのであんまり長さを感じさせない。気付いたらどっぷり遊んでいたという感じです。ぼくがクリアしたときは20時間くらいでした。もうちょっと効率的にプレイすればもっと早く終わると思います。20時間だらだら遊んでいたという感じではなくて満足した20時間を得られるという点ではかなりよかった。

また、ストーリーがよくできていて、探索と催眠によって少しずつ謎を解き明かしていくんですが、この少しずつ謎が明らかになっていく過程に自分が介入してる感が強くて攻略しがいがあるし、そもそも謎が気になるので謎を明らかにしたいというモチベーションにも繋がるしで、とにかく前のめりでプレイしたくなる魅力がありました。キャラクターも20人とたくさんいるけどそれぞれに個性があってよかったです。

キャラクターに関しては欲を言えば汎用えっちシーンがほしかったですね。特定のシチュエーションでしか催眠ハメできないキャラというのが結構いて、そうではなくて普通に日常の中で催眠ハメしたいんだよな、と思ったりする。もちろんCG枚数増えるので難しいとは思うし贅沢な望み。

ゲームバランスは良好で、特に金策周りは催眠ちゃんとうまく使ってねというのがよく分かる感じになっています。絶望的な金額を要求されているように見えて催眠かけると激安になるの本当に上手い、事実上こっちがゲーム攻略上の適正価格なんですが、なんかすごく得した気分になる。だまされてるぞ。

マップの作り込みもとてもよくて、歩き回ってちゃんと楽しいし歩いてもダルくない広さに収まってる。ファストトラベルできるようにもなるのでこのへんは終始快適に遊べました。

こんだけ褒め倒して、しいて気になったところ挙げようと思ったんだけど、気になったのは一部のイベントが進行状況によっては開始できなくなって開放できないシーンがあったくらいで、これは修正されたので今は問題にならないし、本当に上述の汎用えっちシーンがないことくらいしか不満がない。あと、ちょっとヒントが頼りない部分はいくつかあるんだけど、このへんはテコ入れするとのことだったので、これも問題なさそう。ゲーム的には最初から最後まで一貫しておもろかった。

というかカエル方式の戦闘って探索ADVとこんなに相性いいんすね、カエル後継って呼べるような作品ってぜんぜん出てないけど、本家カエルみたいにフラグで進行をかっちり制御したゲームじゃなくてこういう自由度高いゲームでやっても成立するしかみ合わせも良かったのでこういうのもっと増えたらいいなと思いました。ちゅうか自分でも作りたい。

こちらからは以上です。