12月なのでブログを更新する~今年の振り返り仕事編

アドベントカレンダーの時期なのでみんなたくさんブログ書いたりすると思う、わざわざ年の瀬の忙しい時期にあわせてみんなで書かなくても、というのが個人的な意見ではある、書くのもそうだけど読むのが大変、なのだが、読む側としては別にリアルタイムで読む必要はなく、読み返せるようになっていればよく、このブログの一番の読み手は自分自身であるので、自分自身のために今年のことを書いていく。

12月1日でまだ今年は一ヶ月残っているが、今年の振り返りを年末にやりたくない、年末はだらだら過ごしたい、わたしは年末を迎えるのは早ければ早いほどいいので、さっさと今年の振り返りをやってしまおうと思う。残りの一ヶ月で起きたことはそのときに速報を書けるので書くネタが増えてアド。

40歳になりました

加齢は毎年あるイベントなので年単位としては別に特別ではないんだけど、10の位の数字が増えるのは10年に1回しかないので特別に振り返ってもよい気がする。

この10年間は東京名古屋を毎週往復しながら仕事したり転職して関東に引っ越したり転職先の会社が合併されたり合併した会社が更に会社を合併して別の会社に変わったりということがあったりした。いちばん大きなイベントはやっぱり転職だと思うが、ドラスティックな変更と呼べるのは住むところが変わったということだけで、転職といっても勤め先が変わるだけなので仕事内容の本質はあんまり変わってなく、ずっとソフトウェアエンジニアをやっている。

仕事は選んでないというか選べないというか、なんでもやるので気付いたらフルスタックになっていた。この10年の入口の時点ではウェブアプリケーションエンジニアでフロントエンドもそれなりに書くしバックエンドもそれなりに書く、くらいだったのが、今はIaaSで構成管理してAWSにインフラを展開して運用したりというところまでやっている。やっているというか最近はそのへんばかりやっていてアプリケーションのコードを書く機会は減ってきた。減っただけで書かなくてよくなったわけではなく、以前からやっているプロジェクトの改修をちまちま続けているのでなんだかんだでアプリケーションも見ないといけない。

インフラの面白さはちょっと分かってきた気はする。Jmeterで試験シナリオ組んでAWS DLTで耐久試験やるということをこの歳になってはじめて経験したが、経験してはじめてどのようにインフラを構成するのかを考えられるようになったかもしれない。

構成管理は10年前にもちょっと触っていてAnsibleでLinuxサーバをプロビジョニングするということを趣味でやったりした。Ansibleは今でも出番はあると思うが、今のところその出番のあるシチュエーションがなく、Terraform で構成を書いてアプリケーション側は Docker にしてイメージを push してデプロイ、というのが主立ってきている。

趣味で借りているVPSをずっと遊ばせているのだが、そういう方面では活用できてない。たまに使いたくなることがあるので解約するともっかい契約するのも面倒、みたいな惰性で借り続けている。先日 Factorio Space Ageが出たのでマルチサーバを立てた。ようやく日の目を見ることができた。Factorioのマルチサーバを立てるのはめちゃ簡単なんだけど、ふつうにVPSSSHで繋いでコマンド流してみたいなことをやったのでサーバが飛んだらまた一から作る必要があるしなんかちゃんと手順をコード化して復元可能にしたいしアップデートも自動化したいしセーブデータも自動で適当なストレージサービスにバックアップしたい。そういう欲求が湧いてきたのはたぶんインフラにかかわることが増えたからな気はする。サーバをいじることに対する抵抗感は昔に比べるとたしかに減ったなと思う。

今年の頭くらいに以前客先のエンジニアだった人と飲む機会があって、そこでインフラエンジニアをやることへの不安みたいなのを漏らしたんだけど、その人が言うには「フロントエンドもインフラも本質は通ずるとこあるから、なんとかなるやろ」ということだった。そのときはあんまりピンと来てなかったんだけど、一年インフラエンジニアをやってみて、もしかしてこういうことだったのかもな、という感覚が今はある。ホームページ屋さんから本格的にフロントエンドをやりはじめたのが今の会社(正確には今の会社の前身の前身)に入ったときで、あれから数年でフロントエンドのコードを書く上で特に意識するようになったのは、振り返ってみれば宣言的であることとイミュータブルであることの二つだったと思う。それはたぶんTypeScriptを使うようになったからで、TypeScriptを書き始めてからプログラミングの興味や好みがそういう方向性に変わったことを自覚している。インフラもTerraformなんてまさしく手続き的に構築するのではなく宣言的に構成を記述するし、アプリケーションもイミュータブルなコンテナをデプロイして動いているものを直接書き換えない。今年の頭よりは前向きにインフラに取り組めてはいる。今はまだむずかしいが勝ち気味なんだけど、楽しいの割合が増えていくといいね。

AWSは個人で趣味でいじるにはちょっと高くてしんどい。EC2立てたりくらいは別にいいんだけど、真面目に業務のことを考えた冗長化構成を試そうとするとけっこう大変。仕事の予算で弄れるのは助かるが、仕事の予算で弄るしか覚える道がなく、だからインフラエンジニアっていうのは在野に転がってないんだよな。まあ中には趣味で100万する機材を自宅に揃える猛者とかいるけど、その元手って高いインフラスキルだったりするし。

AWS興味あって弄りたいという人は声かけてください。弊社はインフラエンジニアを切実に募集しています。


というところで今回はここまで。