おかゆとおじや

おかゆとおじやの違いを検索すると、「おかゆは生米から作る」「おじやは炊いた米で作る」と解説されることがある。いや、結構多くてびっくりしたのだけど、これはかなり疑わしい。

白米で作っても粥は粥。生米から作る「炊き粥」、炊いた米で作る「入れ粥」という言葉があるくらい。むしろ「おじや」の語釈を見るに「出汁や味噌で味をつけた」とあり、おじやは粥の一種だということになり、おかゆとおじやという対比自体が間違っている可能性が高い。もちろん粥といえば白粥のイメージがある。白粥のことを粥と呼ぶ場面においては、白粥でない粥としてのおじやと対比できるとは思う。

どっから出てきたんだ……というと、よくわからない。広辞苑には「水を多くして米を柔らかに炊いたもの。固粥と汁粥の総称。特に、汁粥。かい。」という語釈があるものの、これは極めて古い用法に基づいていて、現代の用法に即したものかというと、そうは感じない。ただ、これを読んで「米を柔らかく炊いたもの」だというから、炊いた白米ではなく生米だと主張することができないかというと、いやでもやっぱり筋が通っていないんじゃないかな……。

原理主義は呪いなので、生米から炊かなきゃなんてことは忘れましょう。体の調子が悪いときに生から炊いてる場合じゃないよ。ローリングストックのパックの米で作ればいいじゃん。

こちらからは以上です。