Geminiを使うならWorkspace版を使おう

GeminiのWorkspace版を使った感想。Workspace版のほうがよくね?である。

まずWorkspace版のほうが少し安い。Workspace版を使うにはドメインが必要だが、ドメインのコストを含めたうえでWorkspace版のほうが安くなる。なので、Google AI Proを使うメリットは、「新機能に早くアクセスできる」「履歴を削除しないで保持できる・削除できる」以外にない。

Google Workspace版は履歴は36ヶ月しか保持できない。まあ36ヶ月保持できればいいという向きもある。必要なものは適宜Google Docsにエクスポートするなりする。これはGoogle AI Proでも同じ。結局加工したりするには一度テキストにエクスポートする必要はあるので。

ここまでだったら単に安いだけという話なんだけど、最大のメリットは「検閲的な事前・事後のフィルタリング」が一切行われないこと。

Gemini を Google AI Proで使っていると、しばしば「私は学習中のAIであり、そのような内容にはお答えできません」という定型文が返ってくることがある。なんと、Workspace版のGeminiでは一切これが発生しない。もちろん応答拒否はありえるが、その際には具体的に指示のどこが応答不能なのかを説明してくれる。この定型文的な拒否と、通常の拒否の違いがどこにあるかというと、定型文的な拒否が行われるのは、入出力を監視し、特定の語彙が含まれていたら短絡させて拒否する、というような処理が入っているからと推測できる。思考が始まる前に応答を拒否したり、思考途中に拒否したり、ということがあるため、思考の結果によって応答できないという回答になったわけではないことがわかる。

Workspace版でこれが起こらない理由は、Workspace版ではユーザのプライバシーや機密は完全に保護されるからだ。つまり入出力を監視していない。監視することはこの契約に抵触する。

Google AI Proで「複数の女性の友達を作って親交を深める」というような内容の作品を作る手伝いをしてほしいと指示したら、その文言から「ハーレム」を類推したのかおそらくは「女性の性的客体化を助長する」というようなロジックに結びつけて「学習中のAIであり云々」という応答をされたことがある。あくまで推測に過ぎないが、「複数の友達を作って親交を深める」とプロンプトを修正することで回避できたので、「複数の女性」という文言がネックになった可能性が高いと思う。

このような事象はWorkspace版では一度も起きていない。

Google AI上でGeminiを使う際の神経質なまでの「配慮」は偽陽性なケースが多すぎるので、AIが反応しないようにセンシティブな要素を隠しながら使う必要がある。性別や年齢は特にネックになりやすい。全然問題なさそうな児童文学のプロットを、低年齢の少女が登場するというだけで弾く、という可能性がまったくないわけではない。

そういったわずらわしさから逃れて自由に創造性の高い作業をしたいなら、Workspace版を使った方が良い。そしてプライバシーも完全に保護される。

そういうわけでみんなもドメインを取ってWorkspace版のGeminiを使おう。

こちらからは以上です。