まだぼっち・ざ・ろっく!のことを考えている

けいおん!からは14年、今年で15年になる。けいおん!のOPを初めて聴いたときの衝撃は今でも覚えているし、今聴いても色あせない良さがあると思う。

先日、「結束バンドは邦ロックとメタルの和解を果たしている」という趣旨の記事を読んだ。なるほどとは思う。確かに放課後ティータイムの頃から考えると邦楽を取り巻く状況は大きく変わったなと思う。思うんだけど「邦ロックとメタルの和解」? そんなの、邦ロックもメタルも両方聴いてきた人間は、邦ロックとメタルの冷戦とか思ってなかったですよ(母数1)。

9mm の『Termination』が出たのが2007年なんですよね。今から15、16年前。けいおん!! と同時期。結束バンドは2000年代邦ロックの延長線上にあって、まず結束バンドメンバーの名前の由来になったアジカンがよく引き合いに出されるんですけど、「青春コンプレックス」や「ギターと孤独と蒼い惑星」「あのバンド」からは強く残響系の影響を感じてやまない。というか編曲の三井律朗氏が THE YOUTH ではバッキングにとどまらないギターを、それこそギターソロもかき鳴らしてきたわけで、ギターソロ不要論なんか本当にあったんだろうか。

特に結論とかはないです。


追記。ゴッチがぼっちちゃんを語る回 を聴いて超腹落ちした。そうだよナンバーガールだよ、というかナンバーガールにせよチャットモンチーにせよ THE BACK HORN にせよ、だよな、というのもあるし、なんにせよなんだよな。その延長線上にKANA-BOONがいてtricotがいてthe peggiesがいてカヨコがいてっていう話でもあると思うので、唐突に結束バンドが受け入れられて邦ロックとメタルが和解したとかそういう一言で表せられるものでもない。

もちろん、結束バンドはたしかに大きなマイルストーンだとは思う。ゴッチもロックを不良から解放したみたいなことを言ってる。けどそれはいまはじめて果たされたのではなく、積み上げられたものによって証明が果たされたという類のものだろうと思ってる。