まだリーキ食べてないんだけどリーキは差異があってもおおよそネギだと思うので、いったんリーキ以外で食べたものについてひととおり書いておきたい。
ルタバガは先月食べた。
「ルタバガをくへ」と言われましたので pic.twitter.com/LBrPMAJya7
— あおいたく (@aoitaku) 2020年4月21日
フライドポテトのようにして食べるといいらしいと聞いたので、揚げ焼きで試食。
こうじゃ! pic.twitter.com/8KWe29njNW
— あおいたく (@aoitaku) 2020年4月21日
見た目のイモっぽさに反して、食感はそれほどデンプンぽくはない。ほくほくもねっとりもしていないカボチャのような食感と言って伝わるだろうか。伝わらない気がする。しゃくしゃくとしているが水っぽくはない。カブがもうちょっとデンプンぽいとこうかもしれない。風味はほぼカブながら、サツマイモやカボチャに似た甘みがある。
この味だったら煮ころがして鶏そぼろあんかけにしたりしてもいいだろうな、と思いつつ、グラタンに処した。
具材です pic.twitter.com/IvvnwOx2sM
— あおいたく (@aoitaku) 2020年4月25日
完成したものがよければよかろうなのだ! pic.twitter.com/PAMCMpjenk
— あおいたく (@aoitaku) 2020年4月25日
グラタンにするとグラタンになるのでルタバガ感をお見せすることができないことがわかった。
この時点で一個使い切って残り一個、ゴールデンビーツと食べ比べたかったので、ゴールデンビーツが届くのを待つ。
ゴールデンビーツが届いて、ルタバガとあわせてカレー炒めに処す。結論から言うと、味見目的でカレー炒めにするのは妥当ではなかった。
ルタバガとゴールデンビーツのカレー炒め pic.twitter.com/vhoojnltrB
— あおいたく (@aoitaku) 2020年5月16日
なんせカレー味になるので。ただ、一応比較はできた。
ルタバガはゴールデンビーツより火の通りが早く、ゴールデンビーツに比べてデンプン感が強い。ゴールデンビーツはフルーティな甘みで、食感もしゃくしゃくとしている。
タマネギがわりにフェンネルを加えている。が、食感は全然別で、ハクサイとかキャベツの芯みたいでかなり繊維感が強い。味はセロリっぽい。フェンネルなのでフェンネルの風味がする。面白いとは思うものの、こういうふうに炒めるならタマネギのほうが向いているだろうなと思う。スライスしてサラダにするといいらしい。
食べ比べるなら、単純に蒸すのが一番いいだろう、と思ってレンジで蒸してみたものの、蒸すことで食感はどちらも似たり寄ったりになってしまった。写真を残していないのだが、塩を振って食べると美味だった。ゴールデンビーツは蒸してもやはりフルーティな甘みがある。これは何にしたらいいんだろうな、と思いつつ、パースニップとともにクリームシチューにした。
シチュー pic.twitter.com/1tc8p3E3OV
— あおいたく (@aoitaku) 2020年5月23日
ニンジンはパースニップとの味の比較用。
ゴールデンビーツはクリームシチューに合う。というかたぶんクリームのようなコクととろみのあるものに合う。ほどよいフルーティさが調和を生む。あとはまだ試してないんだけど、トマトの酸味と合わせると相性がいい気がする。
ニンジンとパースニップの食べ比べは、これははっきりと違いがわかる。まず、パースニップは食べると強烈な香気が来る。薬草っぽい香りだ。スペインカンゾウ? ドクターペッパーやルートビアなんかを想像してもらえると伝わるだろうか。それからニンジンよりもずっと甘みが強い。一方で風味ほど味にクセがない気がする。ニンジンは味に独特なニンジンらしさがある気がするが、パースニップにはそれがあまりないように思う。食感もかなり違っていて、パースニップはかなりねっとりとしている。芯は繊維質が強いが、口で簡単に解ける。ニンジンはしゃくしゃくとした繊維感がある。事前知識では薬草くさいニンジンだろう、くらいに思っていたので、ここまで違うとは思っていなかった。やっぱり食べないとわからない。日本で普及していない理由もよくわかった。
パースニップが強烈なセリ科の香味野菜だということはよくわかった。セリ科にはセリ科。お互いに微妙に風味が違うので、組み合わせたときにどうなるのか試してみたい、と思って、セリ尽くしカレーを作った。
カレーになったものです pic.twitter.com/6fe6TNF5oI
— あおいたく (@aoitaku) 2020年5月26日
これを見てもわからないと思うが、ジャガイモのかわりに根セロリ、ニンジンのかわりにパースニップ、タマネギのかわりにセロリとフェンネルを使った。
根セロリはこういうものである。
— あおいたく (@aoitaku) 2020年5月26日
切ってカレーにするとパースニップと見た目の区別がつかない。が、食べればわかる。根セロリはセロリの味がする。セロリ自体よりはいくぶん繊細な味で、悪く言えば無味に近い。風味がセロリで、食感だけがある。パースニップは相変わらず強烈に主張する。どちらかといえば根セロリがニンジンに近く、パースニップがジャガイモに近い。 フェンネルは炒めたときにはタマネギのかわりにはならないと思ったものの、煮るとかなりそれっぽくなる。風味も味も違うが、こういう風味のカレーがあってもいいだろう、という気がする。ただしタマネギほどの甘みが出ないので、甘みを出す工夫をしたほうがいいだろう。そう思って今回は根菜くずのブロスを使っている。この根菜くずのブロス、マイルドな甘みとコクがあって旨いのだが、根菜由来の土臭さがある。カレーの香りとセリ科香味野菜の香りがなかったらアカンかったかもしれない。
さて、一晩寝かせるとどうなるか。
カレーにすると全てカレーになる。当然ながら香りは飛ぶし、カレーの香りだけが残る。寝かせる前ははっきり区別がついたパースニップと根セロリも、どっちがどっちか怪しい感じになった。根セロリはほぼカレーに入れたニンジンという感じで、むしろニンジンのニンジン臭さってセロリのセロリ臭さと根が同じなのでは?という気付きがあった。まあセリ科だしそうかもしれない。
パースニップはなんかとろとろの根菜という感じで薬草ぽさもほぼなかったしだいぶ食べやすくなっていた。これくらい煮込んだらおそらく誰でも普通に食べられる。ただ薬草ぽさのないパースニップ……?という感じはある。ドクペを飲む人間はドクペが飲みたいからドクペを飲むのであって、さもなくばコーラを飲むよねという。
タマネギ由来の香気がないので、ちょっといつものカレーとは違うなという感じはある。今回は市販のルーを使ったのでそこにタマネギが入っており、タマネギっぽい甘みはゼロではないんだけど。今度やるときはスパイスから試してみたい。コリアンダーとクミン、チリペッパーは常備してあるので、ターメリックを買ってくれば作れそう。
よくよく考えてみれば、コリアンダーもセリ科だった。セリ科はもともとカレーの風味を構成するわけだから、そりゃカレーには合うよね、という。
というところでまとめ。
おおむね食べたことない味ばかりだったのでかなり満足感がある。まだ材料はあるので、もうちょっといろいろな料理をやってみてもいいかもしれない。
たとえばゴールデンビーツとパースニップがあるので、定番のボルシチをやってみたい。そのためにはサワークリームが必要なんだけど、なんとうちにある低温調理器はサワークリームが作れるらしい。
これを使ってヨーグルトと生クリームからサワークリームを作ってみるとよいかもしれない。
まだ食べてないリーキはグラタンにする予定。グラタン、といってもクリームベースのそれではなくて、オニオンスープグラタンみたいなやつ。米粒状のパスタとタマネギ、ひき肉、ニンニクでこっちはネギづくしにしてやろうと思っている。
こちらからは以上です。