HOOKSOFT 20周年

オレンジポケットからエロゲ好きになったというくらいにはオレンジポケットの影響が強い。わたしが初めてやったエロゲは螺旋回廊、その後ラブコメ作品もやったけどとらハみたいな熱いシナリオのやつだったので、オレンジポケットみたいな底抜けに明るいエロゲの体験というのはちょっと珍しかった。HOOKはオレンジポケットのスマッシュヒットから以降この作風を持ち味にしてファンを獲得、20年続くブランドにまでなったんだけど、実はわたしはHOOKブランドのゲームはFairly Lifeを最後にプレイしていなかった。姉妹ブランドのSMEEを含めるならラブラブルと同棲ラブラブルをプレイしているのでこれが一番最後にプレイした作品で、ASa Projectは法人が同じだけでチームも分かれているしHOOKの系列という感じはしないからこれは含めないでいいだろうと思う。もちろん恋0のノリなんかはオレポケやLike Lifeに通じる底抜けに明るいラブコメのそれだし、HOOKが好きな人には刺さりそうな感じはあるんだけど。

ラブラブルをやったときに今風だな~と思う一方でHOOKの壊れたノリはなくて、たぶんそれはライターの個性とかは関係してたと思うんだけど、市場の要請っぽさもあったよな~という気もする。それは全然悪いことじゃないしラブラブルも同棲ラブラブルも好きだったけど、そのへんからHOOKのゲーム別にまあいいかみたいな感じになってしまったのはあったかもしれない。

ハニーカミングが出たときはエロゲぜんぜんやってなくて、Fairly Lifeですげー久しぶりにエロゲを買って、そこから仕事が忙しくてしばらく遊べず、仕事やめたあたりでソフトハウスキャラウィザーズクライマーやってめちゃくちゃハマって、そのへんがエロゲ復帰に繋がってたと思うと、Fairly Lifeは久しぶりにエロゲ楽しいなーってなった作品で、Like Lifeも好きだったから特に思い入れも強い。星咲イリアvoiceとの出会いもこれだったし。

Like Lifeの結未とかいうキャラ今でもめちゃくちゃなキャラだよなと思っていて、あんなに頭のおかしいキャラをメインヒロインにするブランドも相当頭がおかしいと思ったけど、結果的にはオレポケのナズナよりキャラの強度高かった。最人気はヒロイン枠ですらない氷庫だったけど。

Fairly LifeはLike Lifeほどは尖ってなくて、結構マイルドめになってたと思うんだけど、まあそれでも人工衛星をヒロインに……はやぶさの帰還前ですよこれ、まあ名前的には気象衛星ひまわりがモデルなんですけど。ポンコツでないほうの擬人化キャラ未来とセットなのもバランスがよかったし、サブキャラの配置もよくまとまっていて、それでいてちゃんとHOOKのノリがあってよかった。Like Lifeの焼き直しぽさというか、Like Lifeを今ならもっとよく出来る!っていう意気込みが感じられたし、当時のファンとしては本当にうれしかったんだよな。まあそれでなんかHOOKに対する気持ちが満足してしまったのはあったのかもしれない。

新作を楽しみにすることもないまま20周年を迎えて、わたしが買わなくても20年続いたこと、まあ人間一人が買ったところでどれほどかという話ではあるんですけど、買わなくてブランド解散ってなるとそりゃ後悔するし、存続していてありがたいという気持ちで、今放課後シンデレラをプレイしています。

放課後シンデレラやってめちゃくちゃびっくりしたんだけどこれ往年のHOOKのノリそのままじゃない? 最近のHOOKの作品やってないからわからんのだけど、少なくともIxSHE Tellとかはそういう感じじゃない気がする、プレイしてないからわからんけど。と思ってライター見たら川波無人さん! 川波無人さんじゃないか! 20周年だからやりましょうってことだったんかしら。わかんないけど、わたしの知ってるHOOKって川波無人節だったよなと思うんですよ。いやもちろんそればっかりじゃないんですけど、少なくとも核のひとつではあったと思う。

放課後シンデレラはまだ幼馴染ルートやっただけで他のヒロインが4人いて、それぞれどのライターがなに書いてるのかわからんのでひょっとすると川波さん担当分ほとんど読んでないかもしれないんだけど、まあでもこれわたしが好きなHOOKじゃん!ってなる、なった。

幼馴染シナリオは起承転結の転でかなり急に話を転がしはしたものの、ここはもうあとエンディングに行けばいいので冗長にやるほどでもなくて、このテンポで終わらせたほうが読後感いいよな、と思うし、これでよかったと思う。

筆頭ヒロインの声が癖になる感じだしちょっと変なキャラだしHOOKのソウルを感じるので期待感が高まる。後輩ちゃんもウザ先輩もお嬢様も、バランスいい配役で、本当に作るの上手くなったなと思う。作るの上手くなったなというのはFairly Lifeのときに思ってたからそうなんだけど、丁寧にだったり小器用にだったりで作りながらHOOKの味をしっかり出せるっていうのはそんなに簡単なことじゃないと思うんだよな。

たとえばゆずソフトは社内にメインライターがいて一貫して制作に関わってるからずっとゆずソフトであり続けてるけど、HOOKのHOOKらしさって2010年代はプロデューサーとディレクター越しには伝わってくるものの、作品によって結構まちまちな気がする、いやこれプレイしてないから的外れなのかもしれんけど、それくらいライターの個性ってブランドに影響するし、それがまあ一部の有名ライターにばかりユーザーが集中してしまう原因にもなってたと思う。
ライターに依存しないでHOOKを存続できたことっておそらくはHOOKの企画力によっていて、いやほんとに生き残っていてくれてありがとうという気持ちと、これからも気になったら買って応援していきたいという気持ちになっている。

放課後シンデレラは王道ラブコメでありながらちょっと頭のおかしいキャラが出てくるHOOKのノリが同居しつつ高いバランスでまとまっている良作だと思うので、残りのルートも楽しみだし、もし興味が湧いたらプレイしてみてほしい。

おまけゲームについてきた謎のHOOKキャラオールスターミニシナリオに出てきたIxSHE Tellのキャラが好みっぽかったのでIxSHE Tellも買いました。セールやってるし。

あとツイッターやってるときに使いやすい画像があったので貼っておく。

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ついったー

こっちは別のゲームなんだけどマストドンに帰ってほしいときに使いやすい画像と

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マストドン

やなこと全部ミュートしたいときに使いやすい画像も貼っておく。

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ミュート

こちらからは以上です。