書こうと思ったけど書いてない記事がたくさんあるけど年内に書かないと意味がなくなってしまうので総ざらいします2018

2018年の出来事については2018年のうちに書いておきましょう。

ゾンビランドサガは破壊と再生の神話である

っていうタイトルで書こうと思ったんですけどタイトルで完結してしまった。2話時点で何じゃこのやべーアニメはってなったけど単にやべーアニメじゃなくてすごいしっかり着地して宮野真守のふざけた演技がクソ腹立つのでさえ12話でいとおしくなってしまった。未回収のままの伏線が残っているのでこのまま終わったりしませんよね? 最終話じゃなくて12話であってこれで終わりじゃないっていう言葉をぼくは信じているので、第二シーズン期待しています。

2018年読んだなろう小説

  • ソシャゲダンジョン
    ソシャゲっぽいシステムで動いてる異世界でレアリティRの主人公がLRのヒロインになつかれて一緒に異世界攻略に励む物語なんだけどこのLRのヒロインがやべーやつだった、という話。話が進むと主人公の幼馴染もやべーやつ、主人公の元カノもやべーやつ、主人公の片思い相手もやべーやつ、主人公もやべーやつ、という感じでどんどんみんなやべーやつだということが明らかになっていきます。
    ソシャゲっぽいシステムの異世界はソシャゲあるあるっていう感じなんだけど話の核はそこではなさそうなのでたぶんあんまり重要ではなくて、やべーやつたちが自身のうちにあるやべーものと向き合っていくことと世界の攻略がリンクしているところなんじゃないかなあと思うのでこのあとの話運びが楽しみですねという感じ。

  • レベル1の異世界転移者
    異世界転移したけどなぜか主人公だけレベルが上がらない。完結済み。2014〜5年の作品なのでもう読んだって人もいると思うんですがぼくは書籍化のタイミングで興味を持ったので読み終わったのは今年です。
    ネタバレっていうほどでもないので書いてしまうけどレベルアップシステムが主人公だけ違っていてスマホを使って自由にレベルアップ時のスキルポイント振りができる(現地人は経験によって習得するスキルが決定される、らしい)というもので、スキルポイント振りの選択と集中で俺TUEEEでき……ると思ったけどそんなに甘くなかったよ、人に裏切られたり騙されたりして傷つきながらも、異世界で自分の信じたように生きていくぞ、という感じの話になっています。ほんのり苦みがあり、あんまりなろうっぽくはないんだけどそこがよかったです。なろうにもこういう話がけっこうある。

  • 彷徨のレギンレイヴ
    レベル1の異世界転移者と同作者の作品。空中に浮かぶ島々と、その下に広がる大地を旅しながら、過去に存在した超文明の遺産を巡る大きな流れに翻弄されながら、傷つき、また立ち上がりを繰り返しながら成長していく、という感じの、異世界空戦ビルドゥングスロマンです。これで伝わってくれ。浮遊島とか、超文明の遺産とか、空戦とか、成長物語とか、そういうのが好きな人は好きだと思うので読んでほしい。いままだ連載途中で未完でちょっとずつ更新されているので気長に待ちながら読もう。

  • ゲーム実況による攻略と逆襲の異世界神戦記(アウタラグナ)
    VRゲーム転移系の体で書かれた異世界転移系。完結済み。
    実況主視点のゲーム攻略風モノローグと、神なき異世界の住人たち視点の逆襲の物語のふたつの軸で構成されている。なろうはよく俺TUEEEとか無双とか言われたりするものの、無双要素をどう描くかによっては味わいは大きく変わってくる。アウタラグナの世界には、人間とエルフとヴァンパイアの三つの種族がいて、エルフとヴァンパイアが覇権を争っている。人間はエルフとヴァンパイアに隷属する下級種族。エルフには竜神、ヴァンパイアには魔神という神がいて、人間には崇めるべき神すらいないという苦境にある。という背景の中で、主人公である実況主が人間にとっての神として顕現し、神子たるプレイヤーキャラクターを操作してあ人間たちを導くという構造になっているので、主人公が俺TUEEEすることが、それまで虐げられてきた人間の逆転劇になる。その逆転劇を現地の人間視点で描くので、カタルシスがしっかり生まれるというわけだ。もちろん主人公もいつまでも俺TUEEEするわけではなく、強敵や思いがけない事態をうまく配置して危機が巧みに演出されているので、きっちり緩急が付いている。よくあるゲーム系俺TUEEEのつもりで読みはじめたんだけどいい意味で期待を裏切られた感じ。よかった。

  • 機械仕掛けの聖剣使い
    2014年に完結済み。後日談というか番外編というかっぽい続きがはじまっていて今も続いているけどとりあえずエピソード5で話としては一区切りついているのでここまで読んでほしい。異世界に召喚されて聖剣を手にすることで始まる主人公の無双……と思わせて無双の頭はるか高く宇宙の彼方を飛び越えたくらいの無双をする。よくわからないと思った人も読んだらたぶん納得する。ちなみにジャンルはSFだぞ。ハーレムものではあるものの「都合のいいハーレムもの」にたいして一定の答えを示そうとしていて好感が持てる(というもののぼく自身は都合のいいハーレムものには全く抵抗がなくそういう作品もそういう作品で好きではある)。ハードSFではないけれど、スペキュラティブな雰囲気があり、並行世界、ループ、タイムトラベルみたいなキーワードが好きな人には刺さるかもしれない。ぼくは刺さった。伏線の貼り方、回収の仕方が巧みで、上手に騙してくれるのでそのへんの読み味がよかったと思う。

  • この世界がゲームだと俺だけが知っている
    祝完結。猫耳猫っていう終わり方をした。この作品も伏線の貼り方と回収の仕方、ミスディレクションの巧みさに上手に騙されたときの気持ちよさを味わえる作品だと思うのでまだ読んでない人は完結を機に読んでくれよな。

  • アナグマ姫の辺境領修復記
    まだまだ序盤なのでこれからどうなるか楽しみ〜っていう段階なんだけど、人間の書き方が地に足がついていて、特に心情からキャラ立てをするのが上手い。更新頻度は月1〜2話くらいのペースだけど1話の読み応えはそれなりにあるので気長に待ちながら読みましょう。

2018年遊んだゲーム

  • 箱庭えくすぷろーらもあ
    無印より遊びの幅広がったしRTAの走り方変わったので楽しくなってると思うんだけど、無印派の人もまあいるっぽい。でもこのゲーム基本的にもの溢れさせるんじゃなくて拾ったそばから使い切るか、もの拾わないで持ち込みアイテムの選別でどうにかするゲーム、なんだと思う。RTAのコース開拓してると本当にそう感じる。時間取れたらちゃんと走る練習して1時間切ってラスボス撃破するところまでできるようになったら動画録ったりしたいんだけど2019年中にほかにやりたいこともたくさんあるので後回しになりそう感もだいぶある。

  • Slay the Spire
    今年遊んだゲームでベストといってもいいくらいよかったゲーム。と言いたいところだけど個人的ベストゲームは Iconoclasts なのでこの作品は次点になっちゃうんだけど、ゲーム体験の無二さではこちらに軍配が上がる。
    一プレイの短さとリプレイ性の高さ、選択の繰り返し、どんどんゲームの真髄がわかっていく気持ちよさ。本当によくできてるゲームなのでまだプレイしてない人はぜひ遊んでほしい。

  • ビフレストの魔物娼館 Plus
    アペンドが出たのでやりこみプレイをしたりした。
    引き継ぎなしエキスパートクリアができるかできないかっていう話があるんだけど、割と無理なく普通にできるっぽいですね。なので他のやりこみをと思ってハーピーワーウルフだけで引き継ぎなしハードモードクリアとか、マイコニドだけで引き継ぎなしハードモードクリアとかそういうのをやりました。どっちも手応えを味わいながらもちゃんと達成できるので試したい人は試してみてね。

  • ロールディアの翼
    ちゃんと記事があってえらい。 aoitaku.hatenablog.com

  • Iconoclasts
    メトロイドヴァニアって言ってしまうとその言葉で終わってしまうので終わってしまうなあという感じなんだけどこれ以上良質なメトロイドヴァニアもなかなかないっていうくらいよくできた作品なのでメトロイドヴァニア好きはぜひやってほしい。ゲームの難易度も無理とか理不尽とかっていう感じではなくリトライを重ねてちゃんとクリアできるようにできている。なによりストーリーがとてつもなくよく、この痛みと愛にみちあふれた物語が好きで好きでたまらないので今年遊んだベストゲームにはこの作品を挙げさせていただきたい、という感じ。洞窟物語をやって洞窟物語みたいなゲームをやりたいという気持ちを一番埋めてくれた作品で、これから先は洞窟と Iconoclasts みたいなゲームをやりたいという気持ちを埋めるためにゲームを遊んでいくことになるのか……と思っています。素晴らしいゲームを遊び終わったあとの寂しさ、なー。

架空世界の動植物について

っていう話を書こうとしてたんだけど、この話どうまとめたらいいのかわからないので、書いては消して書いては消してを繰り返してきて、また一年終わろうとしている。まあ2018年中にしなければいけない話というわけではないので、また来年に持ち越されることになるでしょう。今年はまぼ食を書いて作品を通して伝えたいと思っていたんだけど書きたいことと書くべきことがうまく噛み合わなくなってきて止まってしまったし。でも2019年に何かしらの形にするので(退路を断ちました)、長い目で待っていてほしい。

こちらからは以上です。