14年ぶりに100冊/年の読書をした話

X に変わる前、昨年に半文庫つくった時点でかなり Twitter に書き込んだりしなくなってたし、今年入ってからは日を追うごとに見る機会も減ってきてて、X になってからはもう月に2~3回一瞬だけ覗いてみるみたいな感じになってる。この一年くらいでそれくらい時間の使い方が変わったんだけど、じゃあそれで何が起きたかというと、なんと本を年100冊読みました。2009年以来だと思う。2022年10月から2023年9月までに読んだ本で数えたら142冊でした。まあほぼなろうの書籍化なので読みやすいのは読みやすい。

文芸(2冊)

  • 君のクイズ
  • 老虎残夢

ラノベ(68冊)

  • ギャルに優しいオタク君
  • 現実主義勇者の王国再建記 1~18
  • 黒聖女様に溺愛されるようになった俺も彼女を溺愛している 1~2
  • 俺は知らないうちに学校一の美少女を口説いていたらしい 1~3
  • クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった 3~4
  • TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す ~ヘンダーソン氏の福音を~ 1~8
  • 新米錬金術師の店舗経営 1~6
  • 時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 5~6
  • お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 1~8、5.5
  • サークルで一番可愛い大学の後輩 1~2
  • 飛び降りようとしている女子高生を助けたらどうなるのか?
  • コンビニ強盗から助けた地味店員が、同じクラスのうぶで可愛いギャルだった 3
  • ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける 1~9
  • 地下鉄で美少女を守った俺、名乗らず去ったら全国で英雄扱いされました。
  • じつは義妹でした。1~3

新文芸(72冊)

  • 家から追い出された私は、隣国のお抱え錬金術師として、幸せな第二の人生を送る事にしました!
  • 勇者様のお師匠様 1~7
  • 蜘蛛ですが、なにか? 15
  • 廃公園のホームレス聖女 最強聖女の快適公園生活
  • 生活魔法使いの下剋上 1~2
  • 冒険者をクビになったので、錬金術師として出直します! 〜辺境開拓?よし、俺に任せとけ! 1~4
  • おっさんはうぜぇぇぇんだよ!ってギルドから追放したくせに、後から復帰要請を出されても遅い。最高の仲間と出会った俺はこっちで最強を目指す! 1~4
  • 元ギルド職員、孤児院を開く スキル【覚醒鑑定】で生徒たちの才能開花、ついでに自分もレベルアップ!?
  • 悪役令嬢、拾いました! しかも可愛いので、妹として大事にしたいと思います 1
  • 灼熱の魔女様の楽しい温泉領地経営~追放された公爵令嬢、災厄級のあたためスキルで世界最強の温泉帝国を築きます~ 1
  • 悪役令嬢の兄に転生しました 1~6
  • え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか? 1~2
  • ウォルテニア戦記 1~25
  • 異世界転移して教師になったが、魔女と恐れられている件 1~2
  • 白魔女さんとの辺境ぐらし~最強の魔女はのんびり暮らしたい~ 1~2
  • 不遇皇子は天才錬金術師~皇帝なんて柄じゃないので弟妹を可愛がりたい~ 1
  • 勇者刑に処す 1~3
  • やり込んだ乙女ゲームの悪役モブですが、断罪は嫌なので真っ当に生きます 1~5
  • 森の端っこのちび魔女さん 1~2

読み終わってるということは途中で投げなかった本なのでだいたい読んでよかったと思うんですが、特に『君のクイズ』『老虎残夢』はよんでよかったです。

クイズ好きは『君のクイズ』読もう。

『老虎残夢』は武侠ミステリかと思ったら百合でした。何言ってるかよくわからないと思うんだけど、開始5ページで百合がはじまったので。そもそも武侠ミステリが何なん、という感じですが、武侠の超越的な身体能力が密室トリックにかかわってくる、ある種の異能ミステリですね。そういうのと、時代背景の作り込みと、百合要素と、とにかくいろんな味がするので、読んでよかったです。やや洗練されてなさはあるが、そこは新人賞の作品だと思って読むべきでしょう。

TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す』は TRPG プレイヤー必読というか、架空の TRPG 作品のリプレイみたいな読み味であり、このゲームシステムでなぜぼくは遊べないんだという気持ちになりつつも、世界観の作り込みが丁寧でまず良質なファンタジーな上、出てくる NPC たちが超魅力的なんですよね。この手の転生モノって主人公がある種の舞台装置めいた存在になりがちなのは仕方ないとして、その主人公を振り回す魅力を持ったキャラクターがたくさん登場し、実際に翻弄された if のセッション崩壊後のストーリーまで込みで完成されてる。一つだけ指摘することがあるとするならば、オールドマン・ヘンダーソン氏は PL ではなく「ヘンダーソン老人」という PC です。それ以外は本当にすばらしい。

『白魔女さんとの辺境ぐらし』は Web で読んでてめちゃ好きな作品だったので、書籍で読み返したいなと思って読みました。加筆ありがてえ。同作者の『冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた』が10月からアニメやるのでみんなも見よう。アンジェリン早見沙織はもちろんジャストフィットという感じなんだけど、サーシャがさくぴなのがいいですね。元気なさくぴが見れそう。

『 森の端っこのちび魔女さん』、魔女によわい上になぜか1巻が無料で配られてたので読んだらめちゃおもしろかったんだけどどうしてこんなひどいことするの? ゆるせねえ……医療ファンタジーなんですが、丁寧でやわらかい筆致で児童文学っぽいよさがあります。まあひどい目に遭ってるんですけど。ゆるせねえ。

『勇者刑に処す』これはわりとしんどい状況でしんどい話が続くんですが、こういうしんどい系のファンタジーをあの頃も好んで読んでたなと思うとちょっと懐かしい気もする。まあこの手のダークファンタジー自体はずっとあってわたしが本を読んでない時期がいかに長かったかということではあったりする。『煤まみれの騎士』とかもそうだもんな。苦境をいかに乗り越えるか、ということと並行して、どうしてこんな状況になっているのかという謎を解いていく側面もあって、そっちがストーリーを牽引する仕事をしてるので続きが気になるタイプの作品、そういうの好きな人におすすめ。

昔はこうやって読んだ本に寸評つけてブログ更新したりもしてたんだけど、なんかそういう習慣もめっきりなくなってしまったな、としみじみしてる。まあ仕事が終わらなくて終わってるせいっていうのはあるので、まずはそういう現状を打開してやっていく必要がありましょう。

こちらからは以上です。