サキュバスアカデミアクリアした

いやー面白かった、面白かったのだが、なんかこう、ちゃんとSQシリーズなんだけど、俺が遊びたかったのは絞られゲーではなかったのだが?という気持ちがあり、まあそれでも作品の体験としては唯一性が高いし満足感もある、あるが、それはそれとして、絞られゲーではないのがプレイしたかったのだが? 回想シーンでもMODでもいいから……という気持ちがある。

というかヒロインがイクところが見たいんじゃ!!!!!

これに尽きるんだけど、絞られゲーだとヒロインがイクのは解釈違いみたいなところがあり、でもSQシリーズってヒロインと一緒に高まるシリーズだったと思うんよ、思うんよ、思うんよ……まあそれはそれとしてこういう方向性のゲームでちゃんとゲームとしての体験がこの完成度で作られていることは正直めちゃくちゃすごいと思うしちゃんとゲームとして面白かったし、SQシリーズの世界に再び出会えたことには感謝しかない、しかないが……!

SQも絞られる方向性でファンを獲得しており、絞られに特化した作品が多数派生して出てきたわけだし、絞られのニーズがあることはわかるんだけど、一緒に達するのが至高という性癖だと本当に行き場がないんだよな。今作は死ぬことに焦点を当てた作品だからこういうゲームデザインになったということだと思うので今後の作品もずっとこの方向性になるということではないと思うんだけど、それでも今作でifでもいいからなんか一緒にイケたねえへへっていうヒロインたちが見たかったですね……。mod書けばいいのかなと思うんだけど、表情差分ないよね~とかなんとか。

今作modシステムあるものの、アセット面で拡張することは困難なので、いまあるアセットをうまく活用して云々、というところ以上のことはできないように思う。個人的にはあんまりmodでなんかしようとは思ってない。live2Dできる人とかは自作の夢魔を登場させたりできるかもね~と思うけど。

不満ばっかだったのでよかったところとかいろいろ書いていく。

相手を満足させてから死ぬゲームなんだけど、モブ戦は満足させるだけなので、こっちはイカされてるんだけど、ゲーム的にはモブのHPを削りきった状態と同じで、本質的には普通にRPGの戦闘である。ので、「おらモブは死ねっ」みたいな気持ちでモブを蹂躙しながらダンジョンを踏破するわけだが、モブ戦についてはゲームデザインと実際のプレイフィールにある種の乖離が生まれてしまう、まあこれはしょうがないのかなと思う。SQだとモブもイカせるからそういう乖離はなかったんだけどね。

逆にボス戦はしっかり手応えがあってそう容易に満足させられるようなものでもないし、絞り殺される前に満足させてから絞られるという体験は、これまでにプレイした敗北ゲームとは一線を画しており、非常に良かったと思う。敗北ゲー、基本的に自滅ゲーなので本当にミスマッチだったと思うんだけど、これは相手がちゃんと強いし抵抗した上で絞られるので正しい。女主人公もののやられゲーとかもやられるのが目的だったら倒せなくていいよなと思う*1

演出は全体的にとても丁寧で、特に音ハメがめちゃくちゃ気持ちいい。ツクールのプリセットの効果音でもBGMとか画面と合わせるとちゃんと気持ちいいことがわかる。効果音は使い方が100割。BGMがいいのも言うまでもないんだけど、画面にマッチしてて本当にいい。導入からめちゃくちゃ効いてる。

とにかく絵が動くのでえっち。かわいい。ただ、もっとえっちな表情をしてほしいというか、切なそうな顔とかトロ顔を見せてほしいんだけど、絞ったときに「幸せ」とか「おいしい」とか言ってる割には表情が普通なので、このへんはなんだろう、私の性癖なんだけど、エスカレーションがほしかった。

ゲームバランスはさすがによくできている。SQ短編のプレイフィールに近いが、あれよりも更に洗練されている。サクサクと進むので遊びやすいが気付いていたら時間が経っているという感じ。5ステージしかないし各ステージも特段長くはない、が、満足感はある。よくできてる。レベルデザインも流石で、宝箱のチラ見せが本当に上手いし、最終ステージまでギミックのバラエティ豊かで飽きさせない。ただ、金策やアイテム掘りで周回するには各種トラップが邪魔という感じはある。まあとはいえトラップ全除去すると完全に作業化するので、トラップがだるいなと思うほど金策したりアイテム掘りしたりするなということだと思うし、実際そこまでしなくても普通にクリアできるようにできている。

マップのグラフィックは夢の世界なのでこういうツギハギでよかったんだろうと思うものの、視認性が悪くどこが歩けてどこが歩けないのかわかりにくいということがちょくちょくあった。特に森。色味を調整するとかなんとかして歩けるところと歩けないところの区別がつく程度にはしてほしかったなと思う。ただまあそこまで悪いという感じではない。

うーん、総じてよかったんだけど、やっぱりイクところが見たい。なんというか不完全燃焼気味になっている。


ここからは別の作品の話になるので別の話として読んでほしいのだけど、BFものの派生作品の中で特に先に進んだなと感じているのがもんすとらっくとぱんぷとりっくの二作。コミュニケーションと銘打っているしもはやバトルではないんだけど、こういう方向性の作品がもっと増えてほしいよなと思っているんだよな。木工用ノスタルジィさんのところではこのシリーズの新作を今作っているところなので、特に期待しているんだけど、自分でもなんかこういう方向性で作りたいよな、という気持ちがある。

まだ自分の中で答えが出せてないのでまたもうちょっと考えてみようと思う。思いました。こちらからは以上です。

*1:これは常々思っているんだけど、この辺の話したら前にやられゲー作ってる作者とかそのファンにボロクソに叩かれたの今でも納得がいってない