無力さ

Twitterでそれなりに仲がよく、とはいえ、Twitterくらいでしかやりとりをしたことはなかったものの、個人的には好ましく感じていた人がかつていたんだけど、かつて、というのは今はもういない。

その事実を知ったのはいなくなってからいくらか経ってからだったし、ぼくは何もすることはできなかった。静かにいなくなってしまった。が、仮に知ることができたとして、ぼくは何を伝えることができただろうか。

彼が残したものは、ゲームのキャラクターのセリフをつぶやくbotで、そのbotはいまも稼働し続けている。botのつぶやくセリフを見るたびに、彼のいないタイムラインを思う。彼がいたころのタイムラインはもう思い出すこともできない。自分の無力さを思う。

今生きている人には、生きていることを願う。無責任な願いだから、直接伝えることはぼくにはできない。ただ生きていてほしい。ここを見てくれたら、生きてほしいということだけ伝わってくれたらいい。