オルフェーヴル産駒のマルシュロレーヌが日本馬としてはじめて海外のダートGIを制したのが2021年のブリーダーズカップ・ディスタフ。ブリーダーズカップのダート・牝馬限定戦で、日本でいうとエリザベス女王杯に相当するレース。もちろんアメリカというのはダートの世界最高峰の国なので、これが牝馬限定戦としては世界最高峰のダート競走の一つといっても過言ではないと思う。すべての牝馬がここを目指すわけではなく、牡馬混合GIを目指す馬もいるから、ここを勝ったからすなわち世界最強のダート牝馬、というわけではないが、とにかくそれくらいレベルの高い競走を、日本調教馬、日本生産馬、父も母も内国産馬、父も母も戦前の輸入牝馬に連なる血統という、まさに日本の馬が勝った、という事実に、徹夜の眠気も吹っ飛んで翌月曜日はまったく仕事にならなかった。
オルフェーヴルの子が、また日本の競馬史を塗り替えた。
ウシュバテソーロ。ダート転向した昨年から頭角を現し、リステッド、オープン特別と二連勝で臨んだ東京大賞典で国際GI初制覇を果たすと、年明け川崎記念を制しJpnI勝ち。次の舞台に選んだのがドバイワールドカップ。今から12年前、オルフェーヴルが三冠を達成するその年はオールウェザーコースでの開催だったが、これを日本馬ヴィクトワールピサが制して初制覇。その後芝馬に有利ではないかということでダートに戻されるが、日本馬がドバイワールドカップを勝ったのはこのオールウェザーでの一回だけ。ダートのドバイワールドカップを制したことはなかった。
ドバイワールドカップというのは、ブリーダーズカップクラシックと並ぶダートの世界最高峰のレースのひとつ。ダートの凱旋門賞みたいなものだと思ってもらえればいい。近年サウジカップが創設されるまでは世界最高賞金のレースでもあった。
そんなレースを、ウシュバテソーロが勝った。またオルフェの子が!
オルフェに脳を破壊されたあなたにおすすめの物語があります。
オルフェとゴルシをモデルにした種牡馬の子が凱旋門賞を目指すという内容のノベルズ、12ハロンのチクショー道。
なろうの作品なので、なろうでも読めます。
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書籍版とはちょいちょい違いがあるので両方読むのがおすすめ。書籍では書かれなかった物語の続きもなろうでは読めます。
ウイポ熱が再燃してきてまたウイポちょいちょいやってるのでそのへんの話もまた今度。
こちらからは以上です。