英国風地名100本ノック

っていうのをやったら楽しいと思って、いまちょっと試しに書き出してみてるんですけど、地名接辞並べただけで80個くらいあったのでああもうこれ楽勝では?みたいな慢心が湧き上がっています。

なので英国風に限定してドイツ風やフランス風の地名を許容しないように。副作用として統一感のある地名つくりが身についたりするかもしれません。

まあ接辞があるからといって接辞つけるだけで100個地名作るの簡単かっていうとそんなことはぜんぜんなくて、接辞をつける元になる単語を100個引っ張り出してくるだけでもそこそこ大変ではあります。時間かければできるよねレベル。トレーニングにはちょうどよかろうという感じです。

レギュレーション。

  • 英国風の地名に限定する。音写は英語の音韻に則ったものにすること。Google 翻訳の読み上げ機能などを利用しても構わない。
  • 地名の頭文字として X を除く25種のアルファベットすべてを使うこと。
  • 同じ地名接辞はバリエーション含めて3回までしか使ってはいけない。たとえば -ley と -leigh はバリエーションとみなす。
  • 英国風の地名になっていれば、ケルト語やラテン語由来の語彙は利用してもよい。

同じような感じでドイツ風地名100本ノックとかフランス風地名100本ノックもできようと思いますし、人名100本ノックもできると思います。人名は100人考えるのめちゃくちゃ大変だと思いますが、地名から段階的にやっていくとよいのではないかなあという感じです。

風花雪月とNAROUファンタジーのこと

SRPG Studio、SFC 時代の……というか、聖戦クローンツクールみたいな感じだと思うのですが、たとえばロンドリア物語とかは本家パロディゲームなのでそれはそういうプレイ感になるよなーというところではありますが、新暗黒竜とかエコーズみたいな比較的最近のゲームもそんなにプレイ感かわらないというか、エコーズは古き良き FE のよさが味わえつつも最近のあそびやすいゲームにアレンジされた FE という感じで、はじめて FE やるんだけどみたいな人にも勧めやすいゲームだったなと思っていました。

で、風花雪月いまやってるんですけど、風花雪月やるにあたって FE シリーズなんか履修する必要あるかっていうとこのゲームに関してはマジでそれまでの FE のプレイフィールとかなり変わっていて、今作が初めてでもなんにも問題ないし、それでいて空気感がしっかり FE なのでシリーズずっとやってる人も、おおむね楽しめるんじゃないかなあ、ということを思ったりします。
今二部でもうすぐ終わるかなという感じのところまで来ていていまのところとても満足しています。ゲームバランスは難易度ノーマルならぜんぜんシビアではないので、SRPG 苦手でもクラシックで充分クリアできそう。
ただどちらかというとこれ従来の FE よりもかなりコーエーゲー寄りって感じなので、たとえば FE 無双履修しておくとビジュアル面はまったく違和感なく入れると思います。ジルオールが好きだった人はあのへんのコーエーゲームぽさがあるので好きになれると思います。ジルオールファン! これやぞ!
あと近しいテイストでいうとP3以降のペルソナシリーズとかあります。主人公がそういう感じ。発売前に引き合いに出されてたのがアティ先生だったんだけどそういう感じではなかったですね。P4 の番長とかのほうが近い。
風花雪月で FE 初体験の人はエコーズやったり FE 無双からキャラに触れて覚醒とか if とかに触れるのがよさそうな感じがします。

で、風花雪月のプレイフィールは従来の FE とはけっこう変わってくるので従来の FE ぽいのを逆に遊びたくなるときが出てくるんですが、SRPG Studio 製のゲームだとそのへんの欲求を満たしやすいので、SRPG Studio 製のゲームなんかやろうかなーと思ってたんですよ。もともとそういうつもりだったんですけど。

NAROU ファンタジーはそういうつもりで手を出すゲームではなかったですね……。

でもまあある意味ではものすごくただしく SRPG のパロディではあるので、SRPG ファンこそプレイすべき作品という感じはあります。いやーめちゃくちゃよくできてる。ギミックゲーでありつつもちゃんと戦術 SRPG になる瞬間が存在してて、それでいて戦略 SRPG でもある。それで辿り着いた先が FE やりこみの育成吟味要素だったりみたいなところで、ベストエンドまでにプレイフィールが何回も変わってめちゃくちゃ楽しいゲームだったですね。

これはスレで紹介されてたバグがめちゃくちゃおもしろかったので試してみたら再現したので記念スクショです。

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今はベストエンドまで見ててあとは火竜王と144ターンの人殴るまでは遊ぶつもりなんですけど火竜王いまの状態で戦ってまともに勝負にならないのでしばらくは MMORPG みたいな感じでこのゲームマジで終わりが見えないなってなってる。でもゲームで遊びながら猫耳猫の体験ができるのは NAROU ファンタジーだけなので猫耳猫読んでた人は NAROU ファンタジーやりましょう。みつみつけも面白かったよ!

こちらからは以上です。

スカサハ=スカディの話

FGOっていうゲームのことはプレイしていないので存じていないのだが、「北欧の女神スカディとケルトのスカサハが習合した存在」として描かれているということだ。

このように神話を横断して神格の習合を描けるのがエンターテイメントのよいところだと思うので、これがどうとかいう評価はここではしない。

習合の根拠とされている「スカサハとスカディの名は語源を同じくしており、関連があると考えられている」というあたりが妥当かどうかということを書いていく。

結論からいうと、「スカサハとスカジの名に特に語源的な関連はあるかもしれないしないかもしれない。スカサハの伝承がスカジの伝承の影響を受けていないと断言するに足る証拠はないが、影響下にあったと考えられる証拠もなさそう」という感じである。

スカサハ

スカサハ(アイルランド語:Scáthach )の語源を見てみよう。

scáthach - Wiktionary

「shadowy:影の多い、暗い」とある。影を意味する scáth に形容詞化する接尾辞 -ach がついたもので、「影」を擬人化した神格と見ることができる。

scáth はケルト祖語の *skātom 由来で、古英語の sceadu と同族とある。
sceadu は今日の shadow や shade で、これの語源を辿るとゲルマン祖語の *skadwaz とある。
これは下ると古ノルド語の *skadda があるのだが、Wiktionary の英語版に記事がないのでこの先はインターネットではうまく調べることができない。ひとまずノルウェー語では skodde は shutter あるいは fog, mist とあるので、「光を遮るもの」の意で発展した語だろうと思う。

スカジ

スカジ(古ノルド語:Skaði)の語源を見る。

Skaði - Wiktionary

https://en.wiktionary.org/wiki/Reconstruction:Proto-Germanic/skadwaz

ゲルマン祖語の *skadwaz 、あるいは失われた地名に由来するかもしれない、とある。古ノルド語の skaði と関係があるだろうともある。

skaði はゲルマン祖語の *skaþô 由来で、damage, scathe を意味する。scathe はゲルマン祖語由来の古風な語彙で、今日ではラテン語由来の damage のほうが使われているということだろうか。
さておき、*skadwaz と *skaþô は、今のところは別の語彙から発展してきた語だと考えられている。*skadwaz は印欧祖語 *skeh₃- (“dark”) で、*skaþô は印欧祖語の *(s)kēt- (“damage, harm”) と見られている。
もちろんこれらは再構築された語のルーツであって、何か直接的なエビデンスがあるわけではない。今のところはこのように考えられているよという程度に受け止めておくのがいいだろう。
たとえば dark と damage が根っこで繋がっていてもそんなに不思議はないし、まったく関係がないとしても不思議はない。
たとえば日本語の「闇」は「病む」「止む」「黄泉」と同根である可能性が考えられており、日本語においては「闇」が「死」に関連している可能性がある。
昔の人間が暗闇に対して死のイメージを抱くことは神話などによく見られることなので、可能性はあるだろう。

神話の関連性

スカサハの登場する Tochmarc Emire の原本は8世紀頃に書かれたと考えられている。ガリアにはスカサハのような神格はどうもいなさそうなので、アイルランド土着の信仰が発展してきたものかもしれない。

その頃のアイルランドにどの程度ゲルマン人流入があったかというと、8世紀の終わりからノース人やデーン人の侵入が続きながらも、アイルランドゲルマン民族による支配が達成されないまま、アイルランド人の島であり続けた。沿岸にはゲルマン民族の集落が作られ、彼らは北欧の神々を信仰していたが、キリスト教を受け入れながら、アイルランド人と同化していったようである。

スカジは古エッダに名前が見られ、古い地名に似た名前が散見されることから、かなり古い神である可能性があるものの、スノッリ・ストゥルルソンのエッダなどの後世のテキストに見られるスカジ像は、もちろん、後世に書かれたものである。
スカサハにスカジの影響があったかどうかというと、あんまり関係はないかもしれないんじゃないかなあ、ということを思う。とはいえ、ゲルマン民族接触してはいるので影響がまったくなかったとも断言できない。

ま、でも、いまのところは「世界のいろんなところで概念を共有する神格が並行して発生したので偶然同じ概念を持つ神格がいる」と考えておくほうが妥当なのでは?という感じ。フィクションにおいてはその限りではないけれど、フィクションに書かれた設定はフィクションに書かれた設定だよ、ということで。

余談

スカサハかスカアハか、どっちの音写が妥当かという話があるんだけど、スカサハは古アイルランド語、スカアハは現代アイルランド語に準じた音写になる。どっちでもいいと思うけど、他のアイルランド語由来の語彙が出てくるときは古アイルランド語か現代アイルランド語かどっちかに揃えたほうがいいでしょうねと思います。まあだいたい英語風の発音が定着してたりするので英語風の発音があるときはそっちが優先されがちだったりはするんだけど。

こちらからは以上です。

flowerwitch

flowerwitch クリアしました。

ドット絵がよく動く横スクロール探索アクションゲームです。

探索型だけどメトロイドとかキャッスルヴァニアとかとはちょっと趣が違って、探索が進むことで探索範囲が広がる感じのでなくて、ボスを倒すと次のエリアが解禁される、エリアを順繰りに攻略していくという感じになっています。倒さなくていいボスは一体だけで、あと横道がちょっとあるくらいで基本的にはステージクリア型に近いプレイ感覚ですね。あたらしい魔法やステータスアップアイテムが落ちてるので各エリア内での探索要素はしっかりあります。

クリアしてみればクリアできてよかったねという感じだけど、それはそれとしてこれは擁護できないよという要素が少なからずありました。自分でアクションゲーム作るときに考えさせられる部分が大きかったのでこのゲームの不満点とか書き起こしておきます。

続きを読む

FE風花雪月

買いました。

FEシリーズ最近のはエコーズしかやってないので比較対象として妥当かどうかわからんのだけど、士官学校でのプレイフィールはそれまでのFEとはガラッと変わってる気がする。テンポとか。
それが悪いというわけではなくて、新鮮だとは思うんだけど、生徒の育成とか考えることがいきなり多いので、とりあえず一周目はなんも考えずに適当にやってみて二周目から考えてやればいいんじゃないかなーという感じのもののような気がする。三クラスあって生徒みんな個性的だから別クラスもやりたくなるし。
なので、最初からあれこれ考えられそうな雰囲気を出さずに適当にやらせてほしいと思ってしまうんだけど、まあそれは贅沢かもわからんね。

この感じ、確かに一周80時間とかそういうレベルのゲームっぽい感じはある。ただ、画面見てるだけの時間はそこそこあり、80時間フルに楽しい時間ってことはなさそうだなーという気もする。まあそれはふつうの RPG でも同じことが言えるし、そもそも SRPG がそういうジャンルなので、そこに不満はあんまりない。時間取ってがんばってやろか、という。
時間作りたくなる楽しさはいまのところちゃんとある。キャラクターこれだけ人数いて男の子も女の子もみんなちゃんとかわいいので先生ががんばって教えてあげたいという気持ちになるし、どうせこれから悲惨な目にあうんやろ?(ゾクゾク)という感じもあり、とても楽しみ。
キャラクターのプロフィールの来歴欄にひどいこと書いてあったりするので見てるだけでも楽しい。そういうゲームだぞというわかりがある。

マストドンはツイッターのかわりにならないと思ってたけどかわりにならないほうがいいのでは

ツイッターを使うのはけっきょくみんながツイッターを使ってるから離れられないよねという話があり、それはめちゃくちゃわかるしそうだよなー、でもマストドンに統一される世界なんて来ないよなーと思ってた。

これは自分が間違っていた。来なくてよかったんだ、そんな世界は。

ツイッターはたくさん人がいる。ツイートを読む人がたくさんいるということでもあるし、ツイートをする人がたくさんいるということでもある。

ツイートをする人がたくさんいても、結局のところ目につくツイートだけがフィルタリングされていく。流れてくる文章全部拾って脳に入れてるなんてことはなくて、目につきやすいものが読まれやすい。そういうツイッターに最適化されたツイートがよりRTされやすくなるので、同じツイートが複数人の手を経て繰り返しRTされてくる。

こういうキャッチーなツイートには功罪あり、たとえばセンセーショナルな書き口で細部の考証が雑だったりして、考証が雑……!みたいな気持ちを抑えながら繰り返し見る羽目になり、疲れる。実際のところ多人数の目に留まるには雑なほうがよく、ツッコミどころがあるくらいのほうが目立つ。結果なにが起きるかというとそういうある種の引っかかりのあるツイートが流れてきやすい。これ疲れるんだよね。

マストドンみたいなユーザが少ないところ、良くも悪くも内輪ノリの文化で、ツイッターのユーザが少なかった頃の空気に近い。他人を出し抜いて目立とうとできなくはないんだけど、衆目を集めることを目的にするユーザはマストドンのようなユーザの少ないところには集まってこない。え、平和やんけ!

ユーザが少ないほうがよかったということがわかる。

ツイッターに疲れたらマストドンに行きましょう。

もちろんユーザが増えたらツイッターと同じようなことが起きるかもしれないんだけど、前述のとおり、マストドンに統一される世界なんて絶対に来ないので安心していい。マストドンの強みはここにこそある。

個人的にはツイッターはもはやコミュニケーションのプラットフォームではなくなったので、別の用途で使うほうがよいなという感じになってきてる。

ぼくは friends.nico が気に入ってたんだけどなくなるということだったので中の人が個人で立ち上げた best-firends.chat にいます。そんなにアクティブじゃないと思うけど気軽に絡んでくれるとうれしい。