バイナリィ・ポット再プレイ

途中で止まってた気がしたんだけどどこまでやったのか覚えてないので最初からプレイし直し。

推奨攻略順とかあるのかどうなのかわかんないがとりあえず順番にやるかと思ったので羽根井優希ルートからプレイ。3時間くらいで終わり。あれ、こんな短かったっけ。各キャラ1シーンずつなのはこの頃のゲームだと珍しくないというか普通だったのでそれはそうとして、なんか前プレイしたときもうちょい時間かかった気がする。まあでもこのくらいのボリューム感だとプレイしやすいですね。これでもちゃんとフルボイスで、ぜんぜんテンポ悪くない。なんかフルボイス化がテンポ悪くしてるみたいなことを前に見かけたんだけど、これ2001年の作品ですからね。ボリュームの肥大化のほうがフルボイス化よりもよっぽど要因になりそうだよなあ、と改めて思いました。

さて、VRCが普通に存在する現代にあらためて本作をプレイすると、日常生活と並行してVR生活がある世界の描写がびっくりするくらい自然。さすがにネカフェでHMDつけてVRCする時代はまだ来てないですが、以前はVRが普及したらいろんなものがVRやARになるんじゃないの?みたいなことをぼんやり考えていたものの、実際にはそうはならないというか、依然としてアナログな生活はそのまま続いていったりする。そのへんがそういう意図をもって書かれたのかどうかはさておいて、人間の根本的な部分ってVRが普及しようがしまいがあんまり変わんないよね、というのが本質だったりするんじゃないかということを思ったりはします。

時代感があるなあと思った描写、花見で写真を撮るシーンがあるんですが、カメラで撮ってるし現像するって言ってる。今やデジカメですらなくスマホで写真を撮るのが当たり前になっちゃったので、ああ、2001年だとそうだよなあ、となりました。
もう一つ、着メロの描写。今もう着メロじゃないというか、着うたですら衰退しちゃって、いちいち着信音設定しないまであるんだよな。プリセットの音のままにしている人も少なからずいるし、うっかりマナーモードにしそこなって鳴るのって、だいたいプリセットのあのメロディだったりします。電話の音なんかもはや別になんでもよいというか。これは自分もちょっと想像できなかった。気付いたらそういう時代になってた。

まあそういう当時の時代感を味わえる点も込みでいいゲームだなと思います。しかしなんもせんでも普通に現代のマシンでも動くのすごいな……Nscripter がすごいというか Windows がすごい。

この後はなっちゃんさっちゃん、佳澄さんの順でルート進めていきます。グランドエンディングがあるタイプのゲームなのでそれも楽しみ。